2006.11.27

「デザイナーと装丁」

デザイナーと装丁 bookdesgin
「デザイナーと装丁」小泉弘著(印刷学会出版部)

本を読むのはもちろん好き。
でも本屋でいろんな本を眺めて、手にとっている時間の方が
好きなのかもしれない。

同じ「グラフィックデザイナー」でも、広告とエディトリアルでは
だいぶ匂いがちがってくる。その違いって何なんだろうって、
本屋で装丁を眺めているとき、たまに考えたりしていた。

そんな答えがこの本の表紙にいきなり載ってたので、
思わず手に取ってしまった。
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本の装丁、ブックデザインは、店頭で人の目と手を惹き付ける瞬間的なインパクトと、所有された後の長い年月の存在に耐えるものでなくてはならないという、二つの相反する時間軸を内に抱えている。このことこそが、他のグラフィックデザインの制作とは異なる、本をデザインすることの難しさであり、愉悦でもある。
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田中一光の、豊かな色彩感覚とシャープなデザイン。

平野甲賀の、あの前衛的な描き文字のブックデザイン。

画家やイラストレーターではない「グラフィックデザイナー」を
バックボーンとして、装丁・ブックデザインに取り組んできた
人たちをその歴史とともに紹介している。

単にパッケージとして表紙を美しく見せるのではなく、
自身の文学的感性を視覚化して、触覚化してゆく作業。。。

そしてそれはアート作品でななく、あくまでも「デザイン」。
著者と編集者とデザイナーが、三位一体となって
ひとつの本が作られるんだなぁと、当たり前のことながら
再認識させられてしまった。

これからは、本屋という空間の楽しみ方が
ちょっと変わってくるかもしれませぬ。

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